遺影用の額縁の選び方
「遺影に合う額縁はどう選んだらいいの?」と悩む方も多いかと思います。遺影写真ができても、写真を収める額縁がないと、飾ることができませんよね。故人の雰囲気に似合った額縁を選ぶと、写真が一層美しく見えます。このページでは、遺影の額縁の選び方を解説します。
額縁のサイズ
まず、どんな大きさの額縁を購入すべきでしょうか?間違ったサイズの額縁を選ばないためには、額縁のサイズの測り方を知る必要があります。つい、額縁の外寸を測ってしまいそうになりますが、額縁のフレーム部分はデザインや幅、厚みなど様々です。遺影写真が額縁にきっちり入るかを調べるには、下の図のように、額縁の内寸(額縁内部の高さと幅)を測ります。一般的に、「額縁のサイズ」という時には、この内寸のことを言います。
販売されている額縁のサイズ表記も、この内寸で表示されていることがほとんどです。写真は内寸より小さくないと額縁に入りませんので、額縁のサイズは、その額に入る写真の最大の大きさと、考えることもできます。
インチ判 | 203*254 |
八ツ切判 | 241*302 |
太子判 | 287*378 |
四ツ切判 | 347*423 |
大衣判 | 393*508 |
半切判 | 423*545 |
遺影写真のサイズは、一般的な四ツ切サイズであれば、「254× 305ミリ」です。そのため、上の表をみると、額縁は「太子(たいし)判」が、ちょうどいい大きさだとわかります。四つ切サイズの遺影用の額縁を選ぶときは、太子判を選びましょう。ほかのサイズで遺影写真をつくるときも、上の表を参考にして、適切な額縁を選んでください。
額縁の内寸は実際の写真よりも少し大きいので、写真をそのまま額縁にいれると、写真と額縁の間にすきまができてしまうことがあります。この調整は、マットと呼ばれる窓があいた厚紙を間に挟むことでおこないます。マットの内寸は「窓抜き」とも呼ばれ、この部分が、実際の写真より10ミリほど小さいものを選ぶと、見栄えがよくなると言われています。
遺影のための額縁のデザイン
「遺影写真は黒の額縁じゃないと、だめなのでは?」と思う方も多いようですが、遺影写真のための額縁に「こうでなければいけない」という決まりはありません。お葬式で遺影写真を飾る伝統自体、戦後から始まったと言われています。宗教的な意味で、「こうしなければ」という理由はないのですから、故人さまの性格やお写真の雰囲気にあった額縁を選べば良いと思います。最近では、さわやかな印象を与えるシルバーやパステルカラーを使ったおしゃれな額縁も増えています。いずれもamazonや楽天市場などのネット通販で買えるので、写真にあったデザインをよく吟味することができます。
またデザインだけでなく、機能面も大事です。これまでの額縁の表面はガラス板であることが多かったですが、多少高くなりますが、軽量で割れにくいアクリル板を使った額縁も増えています。またガラスでも、光沢のあるパターンと、てかりを抑えたガラスや、表面にシールを施した割れにくいタイプもあります。機能面も考慮して、額縁を選んでみてください。